デジコミ化作戦!
これからの時代、デジコミですぜ、といいながら、いざ始めてみるといろいろと大変だったりする。
全工程でいちばんデジコミ技術が威力を発揮するのは、多分、下書き。おそらく、大多数の人がそう思っていると思う。透明にして重ねたり、ずらしたり、反転したり、至れり尽くせりだもんな。そんでもって紙がボロボロにならないし、消しゴムかけもいらない。すげー。
デジコミ化作戦の最初の頃は白黒二値印刷を前提とした配色なんだな。こんなんじゃダメダァ!!!
で、作品全体のデフォルメレベルをどこに設定するか、検討したものだよ。
いやいや、そういうことじゃないんだな、細かけりゃいいってもんじゃない。アナログ時代のフラクタル次元はトーン削りでググン!!と上昇していたが、よもや、トーンの時代でもあるまい。
じゃぁー網掛けか!?っていっても、今のハードウェア技術じゃ余りうまくかけないね。
デジコミってのは、中間色で直接描画できるんだよなぁ。トーンをきる必要なし。
グレースケールだと、それでもなんとか鑑賞に堪えられそうな予感がするが、カラー原稿となると、ちょっとねー、いまいちだよねー。そこで・・・
まず、デジタルのペン入れをしたところ。そんで、ベタ塗りをするとこうなる。ここまではさっきの中間色で直接描画と同じ。色がついただけ。
ただこのままベタ塗りだけだと平坦的過ぎるので、濃度分布を環境光の色相で与えるのがミソ。
こんな感じのレイヤを合成すると・・・
こんなふうになる。やっとこさ、それっぽく描けました、とさ。